滋賀県大津市の「大津祭の曳山行事」が、令和7年12月11日付でユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に新たに記載されました。同時に「常陸大津の御船祭」「村上祭の屋台行事」「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」の計4件が追加され、ユネスコ登録数は既存33件から37件となります。いずれも国指定重要無形民俗文化財に位置づけられた祭礼です。

「山・鉾・屋台行事」は、地域の安泰や災厄除けを願い、住民が山車(だし)や曳山を曳いて練り歩く巡行を中心とする祭礼行事です。日本国内の37件が構成要素となり、平成28年(2016年)に33件がユネスコ無形文化遺産へ登録、今回の4件が拡張提案により追加されました。「大津祭の曳山行事」は約400年の歴史を持ち、湖国三大祭の一つとして親しまれており、各曳山は大津市指定有形民俗文化財にもなっています。

大津市では、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産である比叡山延暦寺、ユネスコ「世界の記憶」に登録された園城寺(三井寺)の文書典籍に続き、ユネスコ関連の文化財が3件となりました。市は関係団体と連携し、祭りの継承と観光資源としての活用を進める考えであり、無形文化遺産登録を契機とした地域活性化や後継者育成の取り組みが今後の焦点となります。

【イベント情報】

大津祭(大津祭の曳山行事)

会場 滋賀県大津市中心市街地一帯・天孫神社周辺

主催 大津祭保存会・大津祭曳山連盟ほか

詳細 https://www.city.otsu.lg.jp/sc/event/a/s/63192.html

source: PR TIMES

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