京都市北区の大谷大学は、2026年4月1日付で文学部教授の木越康(きごし・やすし)氏(62)を第30代学長に就任させる人事を決めました。任期は2026年4月1日から2030年3月31日までの4年間です。木越氏は現在、大谷大学仏教教育センター長を務めています。

木越氏はカリフォルニア州バークレー生まれで、大谷大学文学部真宗学科を1985年に卒業後、同大学大学院で真宗学を専攻し、1987年に文学修士を取得しました。専門は真宗学で、仏教とキリスト教の対話的研究や宗教学にも取り組んできました。著書には「ボランティアは親鸞の教えに反するのか」(2016年、法蔵館)などがあり、他力(仏や他者に委ねる生き方)の理解を現代社会と結びつけて論じています。

学内では短期大学部助手から講師、准教授を経て、2013年から文学部教授を務めています。2016年4月~2022年3月にはすでに大谷大学長兼短期大学部学長を経験しており、今回が2度目の学長就任となります。2022年4月から1年間はカリフォルニア大学バークレー校の客員研究員として海外で研究活動を行いました。

また、東日本大震災以降は「大谷大学TAT」代表として東北や熊本、能登でのボランティア活動を主催し、清掃活動や交流会、子どもキャンプなどを実施してきました。宗教研究と実践的な社会貢献の双方に関わってきた経歴を持つことから、今後4年間、地域連携やボランティア教育の強化といった分野で大学の特色づくりが一層進む可能性があります。

source: PR TIMES

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