大阪市北区の「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection」が、国際的デザインアワード「SKY DESIGN AWARDS 2025」の「Interior Design – Hotel & Resorts」部門で銀賞を受賞しました。ホテルは2024年7月開業で、客室数は418室(30〜38階)、標準客室面積は40㎡です。
評価の中心になったのは、デザインフィロソフィー「時空の旅 TIME TRAVEL」を軸に、1874年開業の初代大阪駅の記憶を館内体験として一貫して表現した点です。例えば1階エントランスでは初代駅舎の赤煉瓦を想起させる赤い扉で“旅の始まり”を演出し、29階のエレベーターホールから回廊にかけては煉瓦素材を象徴的に用いた「ブリックアート」の空間を設けています。29階ロビーには駅前広場をイメージした「ステーションスクエア」と、往時の「ふるまい水」文化を発展させたウォーターステーションを配置しました。
料飲施設でも鉄道モチーフを分かりやすく取り込み、「THE LOBBY LOUNGE」はレール着想のリングアートと“光の屋根”を象徴に据えます。「THE-MOMENT GRILL&DINING」は豪華列車の食堂車をコンセプトに連続窓で車窓のような眺望を演出し、「鉄板焼 瑞」では大阪の歴史・風土を背景に地図を描いた銅板アート天井を採用しています。上層階では37階スイート「THE SUITE」に左官アートなど和の美意識を散りばめ、御影石のバスタブに「OSAKAの“O”」をモチーフとしている点も特徴です。
同ホテルは昨秋、「日本空間デザイン賞2025」サービス・ホスピタリティー空間部門でも銀賞を受賞しており、今回の受賞はそれに続く評価となります。主催するメルシーメディア社(カナダ・トロント)は「SKY DESIGN AWARDS」を2019年に創設し、創造性や革新性、社会的意義のあるプロジェクトを称えるとしています。今後は、受賞を追い風に国内外の宿泊需要の取り込みや、駅直結という立地を生かした館内体験の発信強化が進むかが注目されます。
