大阪・関西万博「いのちめぐる冒険」パビリオンを象徴する「いのち球モニュメント」が、2025年12月5日、万博記念公園(大阪府吹田市)の自然文化園に正式移設されました。同日14時から現地で移設セレモニーが行われ、作品コンセプトを手がけたアニメーション監督の河森正治氏ら関係者がテープカットと除幕に参加しました。

モニュメントは、生物多様性と循環型社会をテーマにした球体作品で、ゾウやクジラ、樹木、キノコ、アリ、人間など多様な生きものが「等しいいのち」としてあしらわれています。素材には、廃棄PCや携帯電話から回収した金属(都市鉱山素材)が使われ、さらに金沢の伝統工芸による金箔仕上げを施すことで、新たな資源採掘を抑えながら再生の価値を示すデザインとしています。

セレモニーには日本万国博覧会記念公園事務所、NTTドコモ、ミナミ金属、箔一の担当者が出席し、万博後も継続して環境メッセージを発信する「アフター万博」の拠点として位置づける方針を説明しました。河森氏は1970年大阪万博での体験が創作の原点と公言しており、同じ万博記念公園内にモニュメントが設置されることで、自身のキャリアとも重なる「万博レガシー」としての意義が強まりました。

今後は常設展示として一般来園者が自由に鑑賞できる見込みで、12月6日・7日にはトークショーや物販イベントが予定されています。自治体と企業の協働により、万博で生まれた作品を長期的な教育・観光資源として生かせるかが、環境意識の定着や地域活性化の面で注目されます。

【イベント情報】

会場 自然文化園 EXPO‘70パビリオン(大阪府吹田市・万博記念公園内)

開催日 2025年12月6日(土)・7日(日)

内容 河森正治監督トークショー(各回15分・各回50名)、サイン会、コンセプトストア(10:00〜17:00)

関連サイト https://shojikawamori.jp/expo2025/

source: PR TIMES

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