奈良県立万葉文化館(奈良県明日香村)は、日本最古の歌集『万葉集』を中心とする古代日本文化の展示を、4言語で解説する多言語音声ガイドを新たに整備しました。対応言語は日本語・英語・中国語・韓国語の4種類で、訪日外国人を含む来館者が自分のスマートフォンなどでQRコードを読み取ることで無料で利用できます。これにより、外国人観光客が多い奈良・飛鳥地域で、言語の壁を越えた展示理解の向上を図ります。

ガイド導入を記念し、2026年1月18日(日)14時~15時に、実際に端末を操作しながら館内を巡る「多言語音声ガイド体験ツアー」が行われます。当日は英語通訳者が同行し、日本語を含む4言語の音声コンテンツを紹介します。定員は15名で申込不要の先着順、参加費は無料です。集合場所は館エントランスで、参加者は自身のスマートフォンやタブレット端末を持参します。

奈良・明日香エリアは古代都城跡や寺社が集積し、インバウンド需要が高まる一方で、専門的な内容を分かりやすく伝える多言語解説の整備が課題でした。今回の音声ガイドは、古代文化を平易な言葉で説明することで、万葉集や飛鳥・藤原の歴史に初めて触れる旅行者にも理解しやすい内容になっています。

今後は、利用者の反応やアクセス数などのデータを踏まえ、対応言語の拡充やコンテンツ更新が進めば、周辺観光地との連携や地域全体の滞在時間の延長につながる可能性があります。一方で、端末を持たない来館者への貸出体制など、誰もが利用しやすい環境づくりが今後の検討課題となりそうです。

【イベント情報】

奈良県立万葉文化館

奈良県高市郡明日香村飛鳥10

定休日 月曜(祝日の場合は翌平日)

営業時間 10:00~17:30(入館17:00まで)

多言語音声ガイド体験ツアー:2026年1月18日(日)14:00~15:00

source: PR TIMES

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