日本酒造組合中央会は2025年9月20日、日本の酒情報館が企画する大人向け講座「小唄で巡る日本酒の四季」を東京都港区の本部会議室(定員30人、満席)で開催しました。邦楽ユニット〈明暮れ小唄〉が四季を題材にした小唄20曲を生演奏し、参加者は6種類の日本酒と江戸風のおつまみを合わせて味わいました。

講座では、日本酒造りが春の苗づくりから秋の収穫、冬の仕込みへと続く稲作のサイクルに支えられてきたことを、今田周三館長が歴史や暮らしの背景とともに解説しました。小唄に織り込まれた酒席の情景や豊作祈願の祭りなど、日本人の季節感と酒文化の関係を具体的な場面で紹介し、来場者は三味線の柔らかな音色とともに日本酒文化の成り立ちを学びました。

日本酒は季節の6種(ひやおろし)を提供し、豆腐や大根、クラッカーに江戸甘味噌と江戸味噌を合わせた酒肴も用意。参加者からは「音楽と日本酒の香りが一体になった」「季節を旅するような時間だった」との感想が聞かれました。爪弾き(三味線を指で弾く奏法)の音色と日本酒の味わいが互いを引き立てる効果については、音が味覚に影響する「ソニック・シーズニング」の研究にも触れながら説明されました。

情報館は、歴史に根ざした日本の食文化を「大人の嗜み」として次世代へつなぐことを目標に、今後も伝統音楽と日本酒を組み合わせた少人数イベントの継続的な開催を予定しています。

【イベント情報】小唄で巡る日本酒の四季

開催日時:2025年9月20日(土)16:00~17:30

会場:日本酒造組合中央会3F会議室

住所:東京都港区西新橋1-6-15 日本酒造虎ノ門ビル3F

主催:日本の酒情報館

【施設情報】日本の酒情報館

住所:東京都港区西新橋1-6-15 日本酒造虎ノ門ビル1F

公式サイト:https://japansake.or.jp/JSScenter/

source: PR TIMES

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