日本マネジメント総合研究所合同会社(東京都港区)の理事長・戸村智憲氏は2025年12月30日、小学6年生の子息と親子でMFAのCPR・AED資格(ケアプラス)を受講し取得した。冬休み企画「パパ学校」2025-2026冬休みチャレンジの一環で、救急隊到着までの救命対応力を家庭学習でも高める狙いだ。

背景には、家庭内に心肺蘇生訓練用マネキン「リトルアン」やAED実機・訓練機を備え、子息が小学4年生頃から関心を示していた経緯がある。ただ当時は体格・筋力面から十分な胸骨圧迫(胸を一定の深さと速さで押すCPRの中核動作)が難しく、小学6年生で成長したタイミングで、本人の意思を尊重して資格取得に踏み切ったという。

また子息は少年野球の活動を通じ、グラウンド近くにAEDが常備されていないケースがある点を問題視し、「自分でもCPRやAEDで誰かを助けられるようにしたい」と考えていたとしている。戸村氏は、親が進路や学びを押し付けず、子どもの希望に伴走する「自発的な学びの場」を「パパ学校」と位置づけ、家庭内の人権尊重や心理的安全性、虐待予防にもつながる姿勢として発信していく考えだ。今後は、スポーツ現場を含む地域での救命体制への関心が高まる中、家庭学習と外部講習を組み合わせた取り組みが広がるかが焦点となる。

Share.