岐阜県安八町で、町立結小学校の児童が制作した「防災BOOK」と防災バッグが、2026年以降アフリカやアジアの学校で教材として使われる予定です。世界10カ国で教育・人道支援を行う特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトは、2025年11月29日に安八町中央公民館で開かれた「青少年健全育成講演会・シンポジウム」で、この教材を正式に受け取りました。
同団体代表の中村雄一氏は、南スーダンの洪水被害やコンゴ民主共和国の避難民キャンプ、カンボジアの地雷原、シリアやルワンダの紛争の歴史など、支援地域10カ国の映像を用いて講演し、日本と同世代の子どもたちが学校に通えない現状を説明しました。会場の子どもたちからは「戦争がなくなってほしい」といった声が上がり、遠い国の出来事を自分事として捉える反応がみられました。
結小学校では1年間、地元の水害・地震の歴史調査や防災グッズの検討を進め、使わなくなったランドセルを防災バッグに作り替え、新聞紙で作るスリッパなどの工夫をまとめた「防災BOOK」を制作しました。児童代表がステージ上でこれらを託し、「自分たちの学びが世界で役に立てたらHEROになれた気がする」と語りました。
なかよし学園は今後、海外授業での活用に加え、オンライン交流や現地からの報告を通じて「届ける→喜ばれる→学びが戻る」という循環型の学びを構築し、「誰一人取り残されない世界」の実現に向けた教育モデルづくりを進めるとしています。
【イベント情報】
会場名 安八町中央公民館 大ホール
所在地 岐阜県安八郡安八町
【団体情報】
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
公式サイト http://www.nakayoshigakuen.net/npo/
source: PR TIMES
