岡大・氏原岳人准教授が第52回岡山市文化奨励賞学術部門を受賞

2025年11月14日、岡山市は「令和7年度（第52回）岡山市文化奨励賞学術部門」を、岡山大学学術研究院環境生命科学学域（工）の氏原岳人准教授に授与しました。受賞対象は、都市の持続可能性向上に資する研究と、その社会実装に関わる一連の成果です。

氏原准教授は、全国および岡山県内で土地利用解析や交通行動分析を行い、都市の形を引き締めて暮らしやすさを高める「コンパクトシティ」実現に向けた計画手法を提示してきました。行動変容の実証やまちづくりの現場での検証も重ね、産官学連携で岡山市内の施策につなげています。

岡山市文化奨励賞は1974年度に創設され、文化の向上に貢献した個人・団体を顕彰する制度で、本年度が第52回です。学術部門では、政策立案に資するデータの可視化や公共交通の利便性向上に結び付く研究蓄積が評価につながったとみられます（評価観点の詳細は非公表）。

また、市民向けの啓発として「氏原先生のコンパクトシティ講座」をウェブサイトとYouTubeで公開し、専門用語を平易に解説しています。コンパクトシティは、生活利便施設や公共交通を集約し、移動負担とCO2排出を減らす都市像を指します。

今後は、岡山市での検証結果を踏まえ、同様の課題を抱える中核市や郊外地域への展開が進む可能性があります。高齢化と人口減少が進む中、エビデンスに基づく都市計画の需要は一段と高まっており、研究と実務の橋渡しがどこまで広がるかが焦点になります。

【研究・講座情報】

岡山大学学術研究院環境生命科学学域都市・交通計画学研究室 https://www.okayama-u.ac.jp/user/civil/Labs/regional/ujihara_urban/index.html

氏原先生のコンパクトシティ講座ホームページ https://c-city.jp/

source: PR TIMES

岡大・氏原岳人准教授が第52回岡山市文化奨励賞 学術部門を受賞