食品ロス削減に取り組む通販サービス「ロスゼロ」を運営する株式会社ロスゼロ(大阪市西区)は、2025年12月12日午後から、予約終了後に余剰が見込まれるおせち料理を年末まで販売する「おそち」の受付を開始します。年内配送分として扱い、在庫状況に応じて順次追加や早期終了も行う変則販売としています。

おせちは例年11月から12月上旬に予約が集中しますが、実際の注文数と食品会社が仕込んだ数量にずれが生じ、締め切り後に「ロスおせち」が発生します。数十品目で構成される重箱は、一品でも足りないと販売できないため、各品目を多めに作らざるを得ず、店頭在庫の売れ残りや直前キャンセルも重なって廃棄につながる構造です。さらに、年末の配送混雑を見越した早期の数量確定も、需要予測を難しくする要因とされています。

ロスゼロはこの課題を背景に、5年前から余剰おせちを「おそち」として販売し、今年で5年目を迎えます。2025年は創業190年超の老舗高級日本料理店が手がけたおせちを取り扱い、通常より手頃な価格で提供する方針です。製造・販売側にとっては廃棄予定品に新たな販路が生まれ、在庫ロスや精神的負担を軽減できるほか、サステナブルな取り組みとして企業価値の向上も狙えます。

消費者にとっては、老舗や有名店のおせちを割安で楽しめるうえ、「まだ食べられるのに捨てられる食品」を減らす行動に直接参加できます。ロスゼロは、こうした「応援消費」を通じて、作り手と購入者の双方を結ぶサーキュラーエコノミー(循環型経済)のモデルを目指しており、豊中市や川西市、東大阪市との連携協定や子ども食堂への提供など、地域での行動変容も進めています。

今後は、年末の「おせちロス」という季節要因にとどまらず、他の行事食や季節商品にも仕組みを広げることで、食品ロス削減と経済性を両立した持続可能なビジネスモデルとして定着できるかが焦点となります。

【商品情報】

おそち(余剰おせち活用おせち)

販売開始:2025年12月12日午後以降

配送時期:年末

販売形態:公式オンラインショップにて順次掲載・在庫が無くなり次第終了

公式オンラインショップ:https://losszero.jp/

source: PR TIMES

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