広島国際大学社会学科社会福祉学専攻の学生が、広島市から譲り受けた被爆クスノキの剪定枝を活用し、平和継承と共生社会の実現を考える体験型イベントを12月13日(土)11時~15時、広島本通商店街の「ソーシャル・ハブ・アンジー」(広島市中区紙屋町2-3-24)で実施します。障害者や難病当事者、市民、国内外の観光客が一緒に参加できる交流の場を設け、被爆樹木の木工品を持ち帰ってもらうことで、個々が「平和の継承者」となることを目指します。

企画は授業「地域がキャンパス」の一環で、障害者就労継続支援B型事業所を運営するアンジー・ジャパンと、広島難病団体連絡協議会との連携により進めています。学生は、差別や偏見のない社会づくりをテーマに、どのように被爆樹木を活用すれば平和や共生を身近に感じてもらえるかを検討してきました。

剪定枝は、直径3~6センチ・厚さ1センチのキーホルダーと、直径約3センチ・長さ約5センチのディフューザーに加工され、表面には「1945.8.6 8:15 HIROSHIMA」と焼き印が入っています。会場には高さ約2メートルのクリスマスツリー型メッセージボードを設置し、来場者が平和へのメッセージを書き込むと、この木工品がプレゼントされます。学生たちは、木を通じて被爆の記憶と平和への思いが家庭や地域に広がることを期待しています。

今後は、今回の取り組みをモデルに、被爆樹木を活用した教育活動や福祉施設との協働プロジェクトが継続・拡大するかが注目されます。若い世代が核兵器や戦争体験から遠のく中、実物の被爆樹木に触れる機会が、どこまで平和学習や共生社会づくりのきっかけになるかが問われそうです。

【イベント情報】

被爆樹木剪定枝を活用した平和継承プロジェクト

日程:2025年12月13日(土)11:00~15:00

会場:ソーシャル・ハブ・アンジー

住所:広島市中区紙屋町2-3-24

公式サイト:https://www.hirokoku-u.ac.jp/

source: PR TIMES

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