一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)は、2026年を象徴する「時代の色-メッセージカラー」として、淡い桃色「ハートフェルトピンク」を選定しました。マンセル値は1.2R8.3/4、16進数表記は#ffcccc、CMYK値はC0/M30/Y10/K0で、系統色名はライト・ピンクとされています。

同協会は1953年創立の団体で、産業界向けにカラートレンド予測やコンサルティングを行っており、2015年から毎年12月に翌年のムードを象徴する1色を「時代の色」として発表してきました。今回で12回目となる2026年の色は、安定志向と癒やしを求める生活者の気分と、変化へ踏み出そうとする意欲の両方を反映した色と位置づけています。

背景には、長引く生活不安からベーシックカラーや淡い色への支持が続く一方で、2025年の大阪万博や日本初の女性首相誕生といった出来事を契機に、社会のムードが「静」から「動」へ移りつつあるという分析があります。また、スマートフォンによる疑似体験が日常化するなかで、身体を動かし、人と直接会う「実体験」の価値が見直されている点も重視されました。

暖色系の中でもピンクは、活力や意欲といった動的な側面と、幸せや寛容といった柔らかなイメージを兼ね備える色とされ、変化を受け入れる心を穏やかに後押しする色として選定されています。JAFCAは今後、ファッションや日用品、インテリアなど幅広い分野でこの色が参考値として用いられ、商品企画やデザインの議論に影響を与える可能性があるとみています。

【カラー情報】

色名 ハートフェルトピンク(Heartfelt Pink)

マンセル値 1.2R8.3/4

Hex値 #ffcccc

CMYK値 C0/M30/Y10/K0

系統色名 ライト・ピンク

source: PR TIMES

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