札幌市中央区のホテル「イビススタイルズ札幌」は、2025年11月15日から朝食ブッフェで十勝産大豆の豆腐を使った完全植物性メニュー「緑の麻婆豆腐」の提供を始めました。豚肉の代わりに大豆ミートを使用し、動物性食材を一切使わずにたんぱく質が摂れる主菜として提供します。
観光庁推計による2025年10月の訪日外国人数は389万6,300人で、過去最多・前年比約17.6%増となりました。ベジタリアンやヴィーガン、宗教上の理由で肉や乳製品を控える旅行者も増えるなか、日本の宿泊施設では対応が限定的という課題があります。同ホテルでも、植物性メニューへの問い合わせが増えていたことから、「ヴィーガンフレンドリー」の表示を7月下旬から導入し、今回の新メニューにつなげました。
「緑の麻婆豆腐」は、十勝産大豆100%の豆腐に、緑色の野菜と大豆ミート、生姜やにんにく、花山椒、唐辛子を合わせ、本格的な辛味を持たせたのが特徴です。北海道は国内大豆生産の約4割、小豆では9割以上を占める一大産地で、同ホテルは豆料理を通じて道産食材の魅力発信と消費拡大を図ります。
12月23〜25日には、植物性の「緑の麻婆豆腐」と、豚ひき肉を使った「赤の麻婆豆腐」を同時に提供し、異なる食嗜好の宿泊客が同じテーブルを囲める場を目指します。今後もインバウンド需要の拡大に合わせ、アレルギーや宗教・思想に配慮したメニューがどこまで広がるかが、ホテル業界全体の課題となりそうです。
【朝食ブッフェ情報】
宿泊者前日予約 大人2,000円/小学生1,000円/小学生未満無料
当日利用・外来 大人2,500円/小学生1,250円/小学生未満無料
【ホテル情報】
イビススタイルズ札幌
札幌市中央区南8条西3丁目10-10
定休日なし
source: PR TIMES
