神奈川県横浜市の日本濾水機工業株式会社は、2025年度に横浜市立舞岡中学校3年生を対象に実施された「課題解決型職業講話」に参加し、災害時の飲料水確保をテーマにした課題を提供しました。3年生5チームの生徒が、「地域を守るための移動式濾過機の設置計画づくり」に取り組み、企業の視点を学びながら地域防災の課題解決に挑戦しました。
授業では、同社従業員が日本が地震や台風、豪雨など災害の多い国であること、災害時には生活用水の確保が大きな問題になることを解説しました。同社はセラミックフィルター技術を用いた移動式濾過機を1933年に開発し、その後さまざまな現場に導入してきた実績があります。移動式濾過機は、ゴミや濁り、微生物を取り除き、活性炭で臭いや色も除去する装置で、キャスター付きで軽量コンパクトなことから、避難所など多様な場所での使用を想定しています。
生徒たちはこの装置をどこに、なぜ設置すべきかを話し合い、グループで計画を立案して発表しました。参加した生徒からは「意見をまとめる難しさを知った」「濾過の仕組みを学べた」「将来について考えるきっかけになった」といった声が寄せられ、チームワークやキャリア観の形成にもつながった様子がうかがえます。この授業は、同社が支援するNPO法人アスリードがコーディネートする中学校向けキャリア教育の一環として行われました。
今後、舞岡中学校では今回の講話で生まれたアイデアを、地域防災活動や探究学習の中で活用していく予定です。企業の専門技術を題材にした学びが、地域の防災力向上と次世代人材の育成の両面でどこまで広がるかが注目されます。
【団体・企業情報】
日本濾水機工業株式会社
神奈川県横浜市南区井土ヶ谷中町91
NPO法人アスリード
神奈川県横浜市金沢区釜利谷南3-15-17
source: PR TIMES
