愛知県愛西市の渡辺酒造は令和8年度の仕込みで、弥栄(いやさか)の酒「寿」について銘柄と味の方向性は変えず、使用米だけを「山田錦100%」7,000本と「にこまる100%」3,000本の2系統に分け、計1万本を年度限定で造ります。いずれも精米歩合は40%です。狙いは、フルーティで凛とした辛口という従来の印象を保ちながら、より澄んだ後口を目指すことにあります。

同社は創業160年の酒蔵で、造る酒を「寿」に一本化して2年目に入ります。令和8年度は酒米の代表格である山田錦に加え、品評会で特別優秀賞を受賞した食米「にこまる」も同じ40%まで磨いて投入し、米違いによる味わいの差を検証します。食米を高精白する手法はコスト面で効率的とは言いにくい一方、同一設計の中で“透明感”にどの程度寄与するかを見極めやすい点が特徴です。

新米新酒は2026年4月14日にホテル日航大阪で開催する顧客向けパーティーで先行提供し、その後、一般市場へ順次投入する予定です。あわせて製造年度を刻印した王冠を採用し、年度ごとの販売期間の目安を示します。今後は、年度刻印の運用を通じて流通・飲用時期の管理を進めつつ、米違いの評価を次年度以降の設計にどう反映させるかが焦点になります。

【イベント情報】
顧客向けパーティー(新米新酒の先行提供)2026年4月14日 ホテル日航大阪(鶴の間) 17時開始予定
通常販売 顧客向け先行提供後、順次投入予定

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