独立行政法人国立公文書館(東京都千代田区)は、公布から40年を迎える男女雇用機会均等法の公布原本を、2025年12月13日(土)~26日(金)の14日間、東京本館1階常設展示室で特別展示します。会期中の14日(日)と21日(日)は休館で、開館時間は9時15分から17時までです。

男女雇用機会均等法は、1985年(昭和60年)に公布され、1986年に施行された、職場での性別による差別を禁じる法律です。当初は募集・採用や昇進への差別防止が「努力義務」にとどまり不十分と指摘されてきましたが、1997年改正で多くが「禁止」に変わり、2006年改正では男性差別や間接差別、妊娠・出産を理由とする不利益取扱いも禁止されるなど、規定が段階的に強化されてきました。

公文書館は、遠方の人にも資料を開く目的で、約30本のデジタル展示を公式サイトで公開しており、終戦直後や高度経済成長期、徳川家康、江戸の園芸文化など幅広いテーマを扱っています。2026年3月には、均等法原本も含めた新たなデジタル展示「時代を超えて輝く女性たち」を公開予定で、津田梅子や黒田チカ、中山マサら女性先駆者を紹介するとしています。

法改正の積み重ねと女性活躍推進が課題となる中、均等法原本の公開は、日本社会の40年を振り返り、今後の雇用平等の方向性を考える契機となりそうです。

【展示情報】

男女雇用機会均等法 原本特別展示

国立公文書館 東京本館

東京都千代田区北の丸公園3-2

休館日:2025年12月14日(日)、21日(日)

開館時間:9:15~17:00

【オンライン展示情報】

国立公文書館「過去の展示会」ページ

https://www.archives.go.jp/exhibition/past.html

source: PR TIMES

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