福島県郡山市の国際アート&デザイン大学校グラフィックデザイン科は11日、伝統の染型紙「会津型」をテーマにしたデザインコンペの表彰式を学内で行い、シール3種と包装紙1点の学生作品が老舗煎餅店の公式デザインとして採用されました。地域企業との連携による産官学プロジェクトで、今回が7回目の実施です。
コンペは、ユニフォーム類の企画販売を行う株式会社ユニフォームネットと同校が企画し、喜多方市の煎餅店「山中煎餅本舗」の体験用シールや商品包装紙のデザイン案を学生から募集しました。有形民俗文化財である会津型の紋様を、観光客の思い出づくりにつながる現代的なビジュアルとして再構成することが狙いです。
最優秀賞となった包装紙デザインは、煎餅の原料である稲や焼き網を連想させる会津型の柄をカラフルに配置したもので、受賞した学生は「手に取った人の気分が上がることを意識した」とコメントしています。表彰式にはユニフォームネットの荒川社長が出席し、受賞者へ講評と表彰状を手渡しました。
採用デザインは今後、山中煎餅本舗の「煎餅手焼き体験ワークショップ」などで順次使用される予定です。学生の作品が観光客や地域住民の目に触れることで、若い世代による伝統文様の継承と、会津型の認知度向上、地元企業のブランド価値向上につながるかが注目されます。学校側は今後も企業や自治体との連携授業を継続するとしており、デザイン教育と地域活性化を両立するモデルケースとして広がる可能性があります。
【イベント情報】
山中煎餅本舗 煎餅手焼き体験ワークショップ
店舗名:山中煎餅本舗
住所:福島県喜多方市(詳細未掲載)
source: PR TIMES
