岐阜県高山市と長野県松本市にまたがる「**あゝ野麦峠、殖産興業を支え近代化の礎となった製糸工女の故郷飛騨への道**」が、日本労働ペンクラブ認定の「労働遺産」に選ばれ、**2026年1月13日**に認定証交付式が行われました。認定対象は、歴史を伝える**石碑・石像**と、毎年の**野麦峠まつり**です。
野麦峠まつりは、史実を地域行事として継承している点が評価され、労働遺産として**初の「無形遺産」**に位置づけられました。まつりでは、工女に扮した地元の子どもたちが旧野麦街道を歩く「**旧野麦街道糸引き工女行列**」などを通じ、当時の移動や労働の記憶を伝えます。
野麦峠は岐阜・長野県境にあり、標高は**1,672メートル**です。明治から昭和初期にかけて、飛騨地方から信州の製糸工場へ「糸引き稼ぎ」に向かう若い女性が、雪深い峠道を越えたとされます。製糸工場の稼働期は**3月から12月下旬**で、行き帰りが厳寒期と重なることも多く、移動の負担が大きかった背景があります。
この歴史は小説・映画「**あゝ野麦峠**」でも知られ、現地には「あゝ飛騨が見える碑(政井兄妹像)」など工女の苦難を象徴する石碑・石像が残ります。今回の認定を機に、地域の学習機会や来訪者の増加につながるかが今後の焦点となりそうです。
【イベント情報】
野麦峠まつり(毎年5月第4日曜日)
松本市奈川地区と合同開催
旧野麦街道糸引き工女行列
郷土芸能の披露
地元特産品のバザーなど
