鉄道業界での就職を目指す専門学校生40人を対象にした調査で、2025年の鉄道業界を象徴する漢字の1位は「変」でした。調査は2025年12月10~17日にインターネットで行われ、上位には「新」「改」も入り、学生が業界の変化を強く意識していることが分かります。印象に残った鉄道ニュースでは、新型車両や新サービスよりも「引退」「終了」といった出来事に票が集まり、ドクターイエロー引退、JR東日本の電気機関車の旅客運用終了、E3系引退などが例に挙がりました。大和路線201系や横須賀線E217系、寝台特急カシオペアの引退、列車廃止などの回答も多かったといいます。一方、E3系つばさを荷物輸送用に改造する動きや、小田急ロマンスカーVSEの展示など、引退後の保存・活用にも関心が向きました。また、SixTONESの発車メロディ使用中止や東京モノレールと日向坂46のコラボなど「鉄道×アイドル」も印象的なニュースとして挙がり、鉄道に関心の薄い層への訴求だけでなく、関心の高い層にも影響する可能性が示されました。今後は、設備更新や運行の変化に加え、引退車両の活用やコラボ施策など「文化」としての鉄道の扱いが、業界の発信力を左右しそうです。

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