医学部受験専門予備校「医進の会」(大阪市)は、2025年度の国公立・私立医学部入試を大学別に整理し、合格者属性や入試日程、面接・小論文の傾向を分析しました。合格者全体に占める女性比率は41.0%で、大学によって差がみられたとしています。調査は各大学の公開情報に加え、同塾の指導事例を匿名化して反映したものです。
分析では、一部の私立大で一次・二次試験の日程や方式の組み合わせが従来と異なる例が確認され、いわゆる「2月1日ルール」の影響で併願設計や移動計画が複雑化し、出願段階の見落としが機会損失につながる可能性があると指摘しています。
二次試験では、面接・小論文の頻出論点として「医師の働き方改革と医療提供体制」「医療倫理(終末期医療や意思決定など)」「社会制度・公衆衛生(地域医療、医療資源配分)」「チーム医療・多職種連携」などを挙げました。制度知識の暗記より、価値観や判断に至るプロセスを筋道立てて説明する力が評価されやすい傾向だとしています。
合格者属性は現役合格が多い大学と、浪人生の合格も一定数ある大学に分かれる「二極化」がみられ、科目構成や二次試験の評価軸といった選抜特性が影響している可能性があると分析しました。今後は学力中心から人物評価重視への流れが続き、面接・小論文を「第5の教科」と捉えた早期の準備が重要になる見通しです。
