奈良市のJWマリオット・ホテル奈良(客室158室)は2025年10月15日、国際的なエコラベル認証「Green Key(グリーンキー)」を取得しました。Green Keyは90カ国以上・8,000超の施設が参加する環境認証で、省エネや水資源の保全、廃棄物削減など多分野の基準を満たす必要があります。
同ホテルは、EV車充電器の設置やチェックイン・チェックアウト手続きのペーパーレス化、テーブルクロスを使わない「リネンフリーデスク」による洗濯回数の削減、客室でのペットボトル廃止などでプラスチックとエネルギー使用の抑制を進めています。タオル・リネン類の毎日交換を希望制にすることで、水と電力の削減も図ります。
食の分野では、奈良県産食材の積極活用による地産地消や輸送燃料削減、魚の骨や野菜くず、茶葉まで使い切る調理でフードロス低減に取り組みます。有機・地場食材を使ったヴィーガン・ベジタリアン対応メニューや平飼い卵の採用に加え、切り花の代わりに盆栽やコケを装飾に用いるなど、資源消費を抑えた演出を行います。館内「JWガーデン」ではハーブや季節の植物を自家栽培し、レストランやバーでの利用につなげています。
さらに、使用済みコーヒーカプセルを肥料やノート素材として再利用する資源循環の仕組みや、客室・ロビーへの奈良の伝統工芸や地元作家作品の採用、児童福祉施設へのチャリティや就業支援など、地域文化の発信と社会貢献も評価対象となりました。
宿泊・観光分野で持続可能性が重視されるなか、世界基準の環境認証を得た同ホテルの事例は、地方都市における「サステナブル・ラグジュアリー」モデルとして、他施設の取り組みに波及する可能性があります。
【ホテル情報】
JWマリオット・ホテル奈良
奈良県奈良市三条大路1丁目1-1
source: PR TIMES
