イタリアのラグジュアリーブランド「グッチ」が、新ルックブック「Generation Gucci」を公開しました。フォトグラファーを務めるアーティスティック・ディレクターのデムナが、ブランドのアーカイブを再構築し、2026年プレフォールコレクションの世界観を先行的に示す内容で、70年代や90年代の代表的スタイルを現代的に再解釈したルックが多数登場します。
最初に提示されるのは、アーカイブに基づくシルクファイル素材の軽やかなテーラードスタイルで、ボタンの代わりにミニマルなクラスプを配したウィメンズジャケットと、レギンスのように細身のパンツやペンシルスカートを組み合わせたセットアップです。シームレス構造のミニマルジーンズや、パジャマの着心地を意識したシルク製トラベルスーツなど、快適さと洗練を両立したデザインも打ち出されています。
コート類では、ルームガウンのような軽さを持つアウターに、細くカットしたシアリング(毛付き革)とシルク、ゴートヘア、フェザーを重ねて複雑な質感を表現。パーティー向けには、シルクブルゾンとアンダーウェア風アイテムの組み合わせ、ドレープを強調したミニスカートとトップス、シルクシフォンやジャージーを用いたミニマルドレスが用意されています。
ブランドを象徴するウェブ ストライプ入りレーサージャケットやダブルGバックルのベルト、乗馬モチーフのシルクセットアップなど、歴代コードを引用したルックも展開。フットウェアでは、ラゲージから着想を得たバレエシューズのメンズサイズ復刻や、軽量ローファー、シームレスヒールとクッション入りインソールを備えたパンプスが特徴です。
バッグはGGキャンバスとチェーンを用いた「ルネッタ Phone+」や、「ジャッキー 1961」「ディオニュソス」の新シルエットが登場し、クラシックなアイコンを現代仕様へ更新しています。今回のルックブックは、1921年創業の同ブランドが掲げる「ラグジュアリーとファッションの再定義」を具体化する試みといえ、2025年2月に予定されるデムナ体制下でのファッションショーに向けて、コレクション全体の方向性を占う手がかりとなりそうです。
【コレクション情報】
Generation Gucci/Pre-Fall 2026 Lookbook
公開形態:オンラインルックブック
閲覧先:https://www.gucci.com/jp/ja/nst/pre-fall-2026-lookbook
source: PR TIMES
