B型肝炎訴訟で国の審査・和解対応が遅れているとして、ベリーベスト弁護士法人は2025年12月17日、対応加速を求める声明を公表しました。同法人が代理人として提起した訴訟は4万1687件(2025年10月末時点)に上ります。B型肝炎訴訟は、集団予防接種で注射器を連続使用したことなどによりB型肝炎ウイルスに持続感染した人を救済する手続きです。声明によると、近年は国が和解に応じる件数が伸び悩み、2025年度は前年度の約60%水準にとどまる見込みで、提起後に未和解の案件が急増しているといいます。担当弁護士が理由を照会したところ、国側は「審査業務が遅れている」ことは認めた一方、遅延理由の説明は拒否したとしています。B型肝炎は確実に完治させる特効薬がないとされ、手続き遅延中に病状が進行する懸念があるため、同法人は争点のない案件は遅くとも1年以内の和解を目指すこと、厚生労働省や各地方法務局の事務処理体制整備、整備状況の説明を求めました。今後、国側の体制見直しと和解件数の回復が進むかが焦点です。

source: PR TIMES

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