女性向けヘルスケア事業を展開するFlora株式会社は、昭和医科大学医学部と共同で、更年期症状と労働生産性の関係を検証する研究を2025年9〜11月に実施しました。対象は40〜60歳の女性500人以上で、簡略更年期指数(SMI)を用いた毎日の症状記録や、毎週の仕事・生活状況、毎月の月経状況など、多層的なデータを継続収集しています。

本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業」に採択されたテーマ「簡略更年期指数(SMI)のエビデンス整理と労働生産性との関連に関する研究」の一環で、昭和医科大学医学部の有馬牧子准教授が代表を務めます。SMIは、不眠やのぼせなどの不定愁訴を数値化する指標で、今回の研究ではそのスコアと仕事のパフォーマンスを統計的に比較し、客観的な関連性を検証します。

Floraは独自開発のLINEチャットボットを用い、参加者募集からアンケート回答、データ整理、リマインド配信までを自動化。従来は紙で行われていた調査をオンライン化することで、研究者側の管理工数を削減しつつ、数百人規模の対象者から日次・週次・月次データを継続的に集めやすくしたとしています。

研究成果がまとまれば、更年期症状が労働生産性に与える影響について企業や社会が定量的に把握できる可能性があります。今後Floraは、今回構築した仕組みを他の疾患やライフステージの研究にも広げ、女性の健康データを基にした職場環境づくりや商品開発への応用が進むかが焦点となります。

【サービス情報】

Flora 調査・研究・製品開発支援サービス「Expert」

Flora 公式サイト https://biz.flora-tech.jp/ja

source: PR TIMES

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