一般社団法人日本eスポーツ協会(JESU)は、2025年11月2日に大阪、12月7日に名古屋で、からだに不自由のある方のeスポーツ参加を支える人材を育成する入門セミナーを実施しました。会場には医療・福祉関係者や教職員、自治体職員、eスポーツ事業者など多様な参加者が集まり、5時間超にわたり講義と実習が行われました。
eスポーツはゲーム機やスマートフォンを使うため、身体的なハンデを越えて一緒に競技できる点が特徴で、この特性を活かした取り組みは「ユニバーサルeスポーツ」と呼ばれます。JESUは日本財団の助成を受け、2024年度から啓発動画やガイドブック制作とあわせて支援者育成を進めており、今回のセミナーもその一環です。
大阪会場では、大阪急性期・総合医療センターの作業療法士がパラeスポーツ支援の実例を紹介し、大阪電気通信大学の体育館でアクセシビリティコントローラー(操作しやすく工夫したコントローラー)を自作するワークショップを実施しました。同大学学生による“誰でも遊べる”操作性のゲーム展示も行われました。
名古屋会場では、筋ジストロフィー患者の操作環境支援事例や、自治体と連携したシニア向けフレイル予防の取り組みが報告され、障がい当事者も参加して必要な機器・環境調整について具体的な意見を共有しました。JESUは今後もセミナーや情報発信を通じて、競技力向上と共生社会の実現を両立させるeスポーツ環境づくりを進めるとしています。
【イベント情報】
第3回 からだに不自由のある方へのeスポーツ支援者入門セミナー
大阪電気通信大学 寝屋川キャンパス アクティビティホール
第4回 からだに不自由のある方へのeスポーツ支援者入門セミナー
中日ホール&カンファレンス ボードルーム
source: PR TIMES
