データインテリジェンス基盤を提供する株式会社Quollio Technologiesは、Quollio Data Intelligence Cloud(QDIC)と外部のMCPクライアントを接続する「MCPサーバー機能」のベータプログラムを2025年12月1日に開始しました。利用期間は2026年3月31日までを予定し、QDICの既存利用企業を対象に無償で提供します。
MCPサーバー機能は、QDICに蓄積されたメタデータ(データの意味や所在などの説明情報)を、Claude Desktopなどの生成AIツールから検索・参照・更新できるようにする仕組みです。キーワードやサービス名(例:postgres、snowflake)、アセット種別(table、columnなど)での検索、論理名や概要といった基本情報や階層構造、タグ、統計情報の取得に対応し、タグやカスタム項目の一括更新も可能としています。
背景には、生成AIの業務利用が広がる一方で、必要なデータにたどり着くまでの探索負荷や、メタデータ登録・更新作業の増大といった課題があります。本機能により、AIとの対話でリアルタイムにメタデータへアクセスしたり、AIが未記入項目の説明文やタグを自動提案するなど、データスチュワードの作業を軽減します。さらに、「売上を集計して」といった自然言語の依頼から、カタログ上の正しい集計ロジックを参照してSQLを生成するなど、専門知識のないユーザーの分析業務も支援します。
ベータ参加企業からのフィードバックは正式リリースに向けた改善に活用され、今後はKPI定義やデータオーナーの確認といったガバナンス用途も視野に、日本企業のデータリテラシー向上とデジタル変革を後押しすると見込まれます。
【サービス情報】
Quollio Data Intelligence Cloud 公式サイト https://quollio.com
source: PR TIMES
