全国の20~59歳500人を対象に2025年9月に行った調査で、Z世代の職場観が数値で示されました。Z世代は「失敗したくないのでマニュアルを踏襲」+14.3pt、「ミス時に周囲の目が気になる」+9.3pt、「試されていると萎縮」+6.8pt。対人では「チャットやメールを好む」+20.0pt、「注意されると萎縮」+14.5ptと、失敗回避とリスク低減志向が際立ちます。上司との距離感は二極化し、「距離感大」が+4.7pt。親密派は「指導者」+15.8pt、「信頼・安心」+10.6pt、距離派は「敵」+7.5ptが目立ちました。
「自由」の解釈にも差があり、環境面では「服装・髪型の自由」+9.3pt、「年功や性別で差をつけない」+4.2pt、「有給の理由は問わない」+3.0ptを支持する一方、業務では「まずは自由にやってもらう」-9.8pt、「失敗しても再挑戦を後押し」-6.5ptと、裁量の丸投げを嫌う傾向です。背景には、出世や長期雇用への執着が弱まり、自由=放任、失敗=自己否定につながるという心理があると考えられます。
有効なのは、目標と手順の明確化、初期は伴走し成功体験後に裁量を広げる「段階的な安心設計」です。過度なプレッシャーを避け、プロセスに寄り添うフィードバックが自発性を高めます。今後はOJTや評価の再設計が課題で、年代差のギャップを可視化し上司教育を強化できるかが離職抑止の鍵となるでしょう。source: PR TIMES
