2025年11月15日、福島県いわき市の総合防災訓練(令和7年度第2回・地震・津波編)で、避難所での健康二次被害を防ぐ「カエル体操(ケロロワット体操)」が訓練メニューとして初披露されました。会場の勿来地区・錦中学校には216人が集まり、発災直後から避難生活までの体調管理の要点を学び、音楽に合わせて全身を動かす運動を体験しました。

この取り組みは、2025年9月1日に運用を開始した「防災健康サポートプログラム」の一環です。健康二次被害とは、災害後の不眠や運動不足、寒さなどが引き金となる血栓症やフレイル(心身の虚弱)といった体調悪化の総称で、避難生活の長期化でリスクが高まります。会場では順天堂大学大学院の町田修一教授が予防のポイントを解説し、振付を手がけたラッキィ池田さんが実演。内田市長も参加し、参加者からは「防災訓練で健康を学べた」との声が上がりました。

同プログラムは市民向け学習と実践を組み合わせ、地域のサポーター認定者の育成を目指しています。今後は自治体や防災団体との連携を広げ、各地の訓練や避難所運営に運動・保健指導を組み合わせる取り組みがどこまで定着するかが焦点です。source: PR TIMES

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