デジタル支援企業のスパイスファクトリー株式会社(東京・港区)は、埼玉県さいたま市桜区の塚本郷で社員らが育てた米約480kg(ごはん約3,200杯分)を収穫し、社員への配布に加えて、10代支援NPOや東京都荒川区内のこども食堂3カ所へ寄付しました。所有する田んぼの面積は約1,500㎡で、希少品種「にじのきらめき」を栽培しました。
同社は、一般社団法人埼玉を食べるが運営する地域共創プロジェクト「塚本郷Re農vation」に2025年5月22日の「国際生物多様性の日」に合わせて参画。地元農家と連携し、社員ボランティアが田植え(6月)から稲刈り(9月)、脱穀・精米(10月)までを一貫して行いました。収穫米は、健康経営の一環としての社員配布や全社カレーランチ会で活用するほか、認定NPO法人D×Pと、荒川区内の「オイコス食堂」「タヴェルナ~小さな食堂~」「こども食堂ふらっと♭」に届けられました。
厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」では、子どもの貧困率は11.5%、ひとり親世帯では44.5%と示されており、物価高により食費負担が増す中、冬休みなど学校給食がない時期の食料支援は重要性を増しています。セーブ・ザ・チルドレンの調査でも8,425世帯のうち89.4%が「物価上昇で十分な食料を買えない」と回答しており、企業による継続的な食支援の必要性が数字で裏付けられています。
同社は、本業であるDX支援に加え、今後も田んぼオーナーとしての活動を継続し、農業体験を通じて生物多様性への理解や地域との交流、次世代支援を広げる方針です。お米づくりを「モノの生産」から「体験とつながりの創出」へと捉え直す動きが、都市近郊の里山再生や企業のサステナビリティ経営の一例として広がるかが注目されます。
【プロジェクト情報】
塚本郷Re農vation(一般社団法人埼玉を食べる 運営)
所在地:埼玉県さいたま市桜区・塚本郷周辺
主な取り組み:田んぼオーナー制度、生物多様性保全、農体験プログラム
source: PR TIMES
