訪日客の増加で本人確認の負担が増す中、ELEMENTSグループのLiquid(東京都中央区)は2025年12月17日、スマートフォンのNFC機能を使い、世界140カ国以上のパスポートICチップを読み取る本人確認技術の開発に着手したと明らかにしました。実用化は2026年度を目標とし、宿泊施設、レンタカー、民泊などでの利用を想定します。背景には、訪日外国人旅行者数が2024年に3,000万人超となり、政府目標が2030年に6,000万人であることに加え、2024年の延べ宿泊数が1億6,360万泊超(前年比38.9%増)まで伸びたことがあります。目視確認や写真撮影中心の運用では多言語対応や人手不足が課題になり、偽造・なりすましもディープフェイクなどで巧妙化しています。開発技術はICAO標準に準拠し、BAC/PACEでの認証、MRZ(機械読取領域)の自動読取と券面情報とICチップ情報の突合、IC内顔写真と撮影画像の照合、電子署名検証などで真贋判定を行い、専用リーダー不要で完結させる狙いです。今後は業界連携や実証を通じ、インバウンド対応の本人確認インフラとして展開が進む見通しです。
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source: PR TIMES
