工作機械メーカーのソディック連結子会社、蘇州沙迪克特種設備有限公司は2025年12月3日、中国・江蘇省蘇州市虎丘区で「蘇州テクセンター」の竣工式を行いました。敷地面積1万667平方メートル、建築面積9,935平方メートルの鉄骨4階建て設備で、中国国内の顧客向けに自動化・DX(デジタルトランスフォーメーション)ニーズへ対応する技術・サービス拠点として運用を開始します。
同社は構造改革の一環として中国での生産拠点を福建省厦門工場へ集約しており、従来の蘇州工場は生産機能を移転。その跡地を顧客の生産性向上や課題解決を支援するソリューションセンターへ転換しました。センター内では、電極や加工物(ワーク)を自動で交換するロボットなど、自動化・省人化システムの開発・提案を行い、工作機械の導入からライン全体の最適化まで一体的にサポートするとしています。
さらに、消耗部品やサービスパーツを集中的に保管する倉庫を設置し、中国全土からの一括発注・在庫管理により、保守対応や部品供給のリードタイム短縮を図ります。上海および台湾の販売会社の事務所も併設し、営業・技術・サービス機能を一箇所に集約することで、需要変動が大きい中国・アジア市場への機動的な対応を強化します。
中国では人件費上昇や人手不足を背景に、自動化設備やDXの需要が拡大しており、同センターはソディックにとって成長市場の深耕に直結する拠点となります。今後は、現地顧客との共同開発や実機デモ、トレーニングなどを通じてアジア全体への技術発信基地としての役割が増すとみられます。
source: PR TIMES
