ポータブル電源事業を手がけるソラリッチ株式会社(東京・荒川区)は、クラウドファンディングで得た売上の一部を活用し、2025年12月からルワンダ共和国の無電化地域の脆弱層世帯にソーラーライト計400台を寄贈します。配布地域はニャガタレ郡とカヨンザ郡で、母子家庭や障がい者のいる家庭などを中心に現地団体と連携して届ける予定です。

同社は、ポータブル電源など自社製品の購入によって得た利益の一部を「灯りの届いていない無電化地域」に還元する「循環サイクル」の構想を掲げています。今回の取り組みはその初回プロジェクトで、クラウドファンディングでは約5,300万円の支援を集めました。利益は「ほぼ出ていない」としつつも、ビジネスを通じた社会貢献姿勢を重視し寄贈を実行します。

世界では約6億7,500万人が電気のない生活を送っており(2023年エネルギー統計)、サハラ以南アフリカでの割合が高いとされています。ルワンダ農村部では灯油ランプや薪が主な照明手段で、室内の煙による呼吸器疾患リスクや、灯油・ろうそく代が家計を圧迫する問題、夜間に勉強できないことで子どもの学習機会が制限される問題が指摘されています。ソーラーライト1台で燃料費を抑えつつ煙の健康被害を軽減し、夜間の学習時間確保につながると同社はみています。

同社は今回の400台寄贈を出発点とし、来年以降、ポータブル電源事業の拡大とともに寄贈台数を増やす方針です。売上成長がそのまま無電化地域の生活向上につながるモデルをどこまでスケールできるかが今後の焦点となります。

【プロジェクト概要】

対象国・地域 ルワンダ共和国 ニャガタレ郡、カヨンザ郡

寄贈台数 ソーラーライト計400台

配布開始時期 2025年12月上旬予定

source: PR TIMES

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