パナソニック ホールディングス株式会社は、国際的な非営利団体CDPが公表した2025年度評価で、「気候変動」と「水セキュリティ」両分野の最高評価Aリスト企業に選定されました。気候変動分野では4年連続のA、水セキュリティ分野では評価ランクが2段階上昇し、2010年のCDP回答開始以来初のA入りです。

CDPは企業・自治体に環境情報の開示を求め、A~Fの9段階で評価する仕組みで、投資や調達の意思決定に広く活用されています。2024年度の実績では、気候変動カテゴリーでグローバル評価対象約2万4800社のうち約2%の462社がAリスト入りし、その中で気候変動と水セキュリティのダブルAを獲得した企業は78社にとどまっていました。パナソニックHDは2025年度評価で、この少数グループに加わった形です。

同社は、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)や自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の枠組みに沿い、ガバナンス、戦略、リスク管理、指標・目標を整備。TNFDが推奨する「LEAPアプローチ」による水資源リスク評価の実施や、Science Based Targets initiative(SBTi)から認定されたネットゼロ目標などが、排出量削減活動や情報開示の透明性とともに高く評価されました。

今後は、A評価維持に向けたサプライチェーン全体での排出削減や水資源保全の強化が課題となります。投資家や取引先が環境データを重視する傾向は一段と強まっており、ダブルA獲得を追い風に、同社がどこまで実効性のある施策と成果開示を継続できるかが注目されます。

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source: PR TIMES

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