福井県坂井市の株式会社フィッシュパスは、2025年12月10日（水）〜13日（土）に山口市のKDDI維新ホールで開かれる「第8回環境DNA学会山口大会」に企業展示として参加し、環境DNA分析サービスや採水アプリ、レポートシステムなど複数のDXツールを紹介します。会期は4日間で、環境DNAを活用した生物多様性調査や資源管理の高度化を目指します。
環境DNAは、水中に残る生物のDNAを解析して生物相を推定する技術で、従来の捕獲調査より省力化できる点が注目されています。フィッシュパスは、高精度な環境DNA分析サービスに加え、現場での採水作業を軽減する専用採水キット、位置情報や時間、環境条件などのメタデータをスマートフォンで記録できる採水アプリを展示します。紙の野帳を使わずにデータ化できるため、記録ミスや後処理の手間を削減できるとしています。
さらに、分析結果を地図上にマッピングし、生物多様性の指数などを数値で可視化するレポートシステムも紹介します。地域ごとの生態系変化を定量的に把握し、水産資源管理や環境保全策の検討に役立てる狙いです。同社は遊漁券オンライン販売「フィッシュパス」で培ったIT基盤を生かし、「コップ一杯の水で、地域の川のDX」を掲げており、学会でのデモンストレーションを通じて研究者や実務者との連携拡大を見込んでいます。今後は、全国の河川・漁協や自治体との協働を広げ、環境DNAデータを地域の自然資本評価やネイチャーポジティブな地域づくりに活用できるかが焦点となります。
【イベント情報】
第8回環境DNA学会山口大会
会期：2025年12月10日（水）〜12月13日（土）
会場：KDDI 維新ホール（山口市産業交流拠点施設）
【サービス情報】
フィッシュパス（遊漁券オンライン販売・情報提供）
サービスサイト：https://www.fishpass.co.jp/
source: PR TIMES