世界的テニスコーチのパトリック・ムラトグルー氏は2025年12月5日、マレーシアのインターナショナルボーディングスクール「エプソムカレッジ マレーシア」内に「ムラトグルー・アカデミー・マレーシア(MAM)」を開設し、同校を「アジアにおけるテニス&スクールの中央拠点」と位置づける方針を明らかにしました。同時に、2027年SEA Gamesを見据えた有望ジュニア向け奨学金として合計100万リンギット(約3,000万円)規模の支援制度を設けることも示しました。

会場には各国メディアや学生アスリートが集い、ムラトグルー氏はマレーシアの地理的優位性と教育レベルを高く評価しました。フランス本校の「分校」ではなく、アジアのために設計された新拠点と位置づけ、「エリートスポーツと高度な学業を両立させる場」と説明しています。アカデミーのテクニカルディレクターには、元世界ランキング65位でベルギー・デビスカップ代表キャプテンのヨハン・ヴァン・ヘルク氏を起用しました。

MAMは、約50エーカー(東京ドーム約4個分)のキャンパスに11面のITF(国際テニス連盟)公認コートを備え、そのうち2面は全米・全豪オープン基準の屋内クレーコートで、東南アジア唯一とされています。年間24大会を実施し、ジュニアU14のアジアテニス連盟(ATF)グレードA大会も含まれます。2022年のテニスプログラム開始以降、日本・韓国・シンガポール・中国などから選手が集まり、英国式カリキュラムと寄宿教育の下で学業と競技を両立しています。

今後は奨学金制度を通じて東南アジア各国からの受け入れを拡大し、マレーシア発の国際大会開催やプロ選手輩出をどこまで実現できるかが、地域のテニス競技力向上と教育ビジネスの両面で注目されます。

【アカデミー情報】

ムラトグルー・アカデミー・マレーシア(MAM)

所在地 エプソムカレッジ マレーシア内(ネゲリ・センビラン州)

プログラム テニス&スクール(寄宿型・英国式カリキュラム)

公式サイト https://www.epsomcollege.edu.my/

source: PR TIMES

Share.