メットライフ生命保険株式会社は、公益社団法人企業情報化協会が主催する2025年度(第43回)「IT賞」で、経営・業務改革カテゴリーの「IT優秀賞」を初めて受賞しました。販売支援プラットフォーム刷新プロジェクトにおいて、開発手法を従来のウォーターフォール型からアジャイル型へ全面移行し、納期短縮や不具合件数減少、開発生産性を示す平均ベロシティの向上など、複数の定量的な成果を上げた点が評価されました。
同社は2020年に独自のAgile Delivery Modelを導入し、約5年にわたりアジャイルマインドの浸透、人材トレーニング、海外拠点を含むグローバルリソースの活用を段階的に展開しました。ビジネス部門とIT部門が一体となる部門横断型スクラム体制を構築したことで、開発サイクルの短縮と変更要求への迅速な対応が可能になり、販売現場向けシステムを素早く改善できるようになったとしています。
IT賞審査委員会は、「不退転の覚悟」で進めたアジャイル移行と、IT・ビジネス融合やグローバルプロジェクトの実践が、他社の参考となるモデルケースだとコメントしました。IT賞は1983年創設で、経営・業務改革など4カテゴリーを対象に毎年表彰しており、保険会社の大規模基幹システムでのアジャイル活用事例としても注目されます。
同社は、パーパス「ともに歩んでゆく。よりたしかな未来に向けて。」の実現に向け、今後もアジャイル開発を軸に商品・サービス提供のスピードと品質の両立を図る構えです。ITとビジネスのさらなる融合が進めば、保険商品の見直し提案や契約手続きのデジタル体験向上など、顧客接点の高度化につながるかが焦点となります。
source: PR TIMES
