ヤマハと全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)は2025年11月から、ピアノ演奏を多面的に計測するシステムを用いた共同研究を始めました。鍵盤タッチやハンマーの軌跡、ペダリング、タイミングに加え、マイクの音声とマルチアングル映像を同期して収録し、演奏上達の過程をデータで可視化します。教育現場では客観データに基づく効率的な練習・レッスンへの要望がある一方、楽器・センサー・ソフトなどを統合した高精度環境は整備が難しく、研究データも十分に蓄積しにくい課題がありました。ピティナは指導知見や「ピティナ・ピアノコンペティション」などで蓄積した演奏データ提供を担い、ヤマハは自動演奏機能付きピアノ「Disklavier」を用いた計測環境を提供します(市販品には鍵盤・ハンマー計測機能なし)。両者は取得データと分析手法を確認しつつ、演奏科学研究につながるデータ公開も検討し、指導法の発見と研究コミュニティ活性化を目指します。
【関連情報】
研究紹介(ヤマハ)https://www.yamaha.com/ja/tech-design/research/base/minalab/case_01/
ニュースリリース(ヤマハ)https://www.yamaha.com/ja/news_release/2025/25121801/
ピティナ公式サイトhttps://corporate.piano.or.jp/index.html
source: PR TIMES
