リーダー電子株式会社(神奈川県横浜市)は2025年12月8日、自己株式をACGグロース1号投資事業有限責任組合に第三者割当で処分し、同組合の運営者であるAnchor Capital Group株式会社(東京都目黒区)との資本提携契約を締結したと公表しました。提携により、AIを活用した動画制作ソリューション「Video Management Automation(VMA)」事業への投資と人材強化を進め、長期的な企業価値向上を図ります。

同社は1954年創業の電子計測器メーカーで、放送・映像向け機器でシェアを築いてきました。近年は事業を、既存の電子計測器による「バリュービジネス」と、生成AIや動画制作自動化などソフトウェア領域の「グロースビジネス」の二本柱に再編。2019年の英国企業買収に続き、2025年7月にはAI Picasso株式会社を完全子会社化するなど、AIソリューション企業への転換を進めています。

今回の資本提携では、ACGが持つコンテンツ・映像分野への投資実績やグローバルネットワークを活用し、VMA事業の開発と営業展開を強化します。具体的な資金使途は、AI・映像専門エンジニアの採用・育成費用に加え、アニメやゲームなど新分野での導入に向けたマーケティング費、さらに動画解析や生成AI企業との業務資本提携・M&A検討費とされています。

ACGは2025年8月設立の投資会社で、上場・非上場株式への投資ファンド運営やM&Aアドバイザリーを手がけます。投資契約においては取締役候補者の指名権も付与されており、ガバナンス面を含めた戦略的パートナーシップとなります。リーダー電子は、自己株式の活用と外部資本の受け入れにより、ソフトウェア領域での事業基盤を単独展開よりも早期に構築できると見込んでおり、動画制作需要の拡大を背景に、今後数年でAI動画関連ビジネスの売上成長を加速させるかが焦点となります。

【企業情報】

リーダー電子株式会社 HP https://www.leader.co.jp/

Anchor Capital Group株式会社 概要 東京都目黒区青葉台一丁目6番59号

source: PR TIMES

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