三菱電機は2025年12月16日、車内カメラで取得するDMS(ドライバーモニタリングシステム)の映像から非接触で計測した脈拍数に、目の動きやハンドル・アクセル操作などの車両制御情報を組み合わせ、運転中のドライバーの飲酒状態を推定する技術を開発したと明らかにしました。米国では飲酒運転で年間1万人超、EU23カ国でも年間2000人超が死亡するとされます。既存のアルコール・インターロックは始動後の飲酒検知が難しく、表情解析だけでは個人差が課題でした。新技術は近赤外カメラで顔の皮膚反射の微小変動を捉え脈拍数を推定し、走行時の振動や照度変化など外乱の影響を抑える改良で脈拍変化への追随性を高めたとしています。約100人分の飲酒状態の運転データを2024年9月~2025年7月に収集し、年齢・性別・人種など多様な条件で検証を完了しました。判定結果は警告表示や運転制御に活用でき、欧米の法規化・安全評価(NCAP)動向を踏まえ、2026年以降の実用化を目指します。
source: PR TIMES
