栃木県下野市のバス路線「自治医大線」（自治医大駅～自治医大病院）で、路側センサーが周辺状況を車両へ送る路車協調システムを使った自動運転バスの実証が、2025年12月15日から2026年2月末まで行われます。国土交通省関東地方整備局が実施し、日本工営が全体を取りまとめ、三菱重工業は路車協調システムの設置・撤去とデータ収集を担当します。
検証の焦点は、JR自治医大駅ロータリーのバス停から発車する際、右斜め後方の待機エリアから接近する車両を検出し、位置や速度情報をリアルタイムで自動運転バスへ送って安全確認の時間を確保できるかどうかです。併せて、バス停付近に一般車が駐停車した場合に検出し、表示や音声で移動を促して運行の円滑化につながるかも確かめます。
システムは単眼の光学カメラとAI画像分析で車両・歩行者を検出・追跡し、対象物データに変換して送信します。車種判別（トラック、乗用車、二輪車など）も可能で、比較的安価なセンサー構成により導入しやすい費用設定を目指すとしています。今後、地方路線で課題となる人手不足の中でも、レベル4を視野に自動運転バスの社会実装を後押しするかが焦点です。
source: PR TIMES