リクエスト社(東京都新宿区)は2025年12月16日、33.8万人のデータと980社支援の知見を基に、人的資本経営が成果に結びつく企業と結びつかない企業の差を整理した無料レポート(PDF24ページ)を公開しました。制度整備の有無ではなく、価値が確定する最終工程が社内か社外かという事業構造と、経験を能力化して成果へつなぐ「能力設計」を事業側が担うかが分岐点だとしています。
レポートは事業を、最終工程が自社内で完結する「内部完結型」と、チャネル・施工・運用など社外工程で価値が成立する「外部協働型」に分類。外部協働型では成果が社外の判断や行動で確定しやすく、研修や人事制度だけでは「経験→能力→成果」の因果が社内で閉じにくいと指摘します。
成果を分ける能力として、制約や利害を読む力、関与順序を設計する力、多主体を動かす力を挙げ、これらは分岐点での当事者経験を設計し因果を検証して型化することで形成されると説明。事業側に置く機能としてBusiness Capability Development(BCD)を定義し、能力が成果に変換される構造を組織に蓄積する必要があるとしました。今後は、外部協働型産業でBCDの最小実装や運用事例が広がるかが焦点になりそうです。
【レポート情報】
名称:人的資本を成果に変える会社・変えられない会社
形式:PDF(24ページ)
公開日:2025年12月16日
source: PR TIMES
