経済学を用いたオークション設計を手がけるエコノミクス&ストラテジー(京都市)は12月13日、ブランド品や美術品、不動産など単一出品物を対象に「オークション設計コンサルティングサービス」の提供を始めました。主流の3方式(ファーストプライス、セカンドプライス、競り上げ)に限らず、複数の手法を整理して目的別に選べる形にし、売り手側の「上振れ重視」「下振れ抑制」「売却確度」「公正性」といった要件に合わせてルールを提案します。背景には、セカンドプライスや競り上げでは落札価格が実質的に「2番目の評価額」に左右され、最高評価者との差が大きい場合に機会損失が起きやすい点や、ファーストプライスでは入札者が支払額を下げるため低めに入札しやすく、価格が伸びにくいリスクがある点があるといいます。関連して同社は、各入札者に同時に2つの入札額提示を求めるセカンドプライス方式の改良手法を開発し、特許出願中(特願2025-244359)です。今後は、設計選択肢の拡張とルールのカスタマイズにより、収益性と納得感の両立を図るオークション運営の支援が広がる可能性があります。
【資料情報】
オークション設計の紹介資料 https://economicsstrategy.com/Auctions.pdf
オークション設計の紹介資料 https://economicsstrategy.com/Auctionsdocument.pdf
特許出願手法の関連資料 https://economicsstrategy.com/Auctions2.pdf
source: PR TIMES
