神奈川県企業庁は、寒川浄水場排水処理施設の包括委託事業(期間5年、令和8年4月1日~令和13年3月31日)の落札者を「月島ジェイテクノ・メタウォーター共同企業体」に決定しました。代表は月島ジェイテクノメンテサービス株式会社横浜支店、構成企業はメタウォーター株式会社横浜営業所です。入札は総合評価方式の条件付き一般競争入札で行われました。

対象となる排水処理施設は、浄水場で発生する汚泥や汚水を濃縮・脱水する設備で、主な業務には運転管理、修繕、設備更新に加え、浄水発生土(浄水過程で出る土)の再生利用や、施設更新計画の提案、コンクリート構造物の詳細健全度診断などが含まれます。応募し資格審査を通過して提案書を提出した事業者は、この共同企業体1者でした。

落札者の選定では、まず業務要求水準を満たすかを基礎審査したうえで、東京都立大学准教授や日本水道協会幹部、東京都市大学名誉教授ら外部有識者3名で構成する審査委員会が技術提案を評価し、その結果に価格評価を加えた総合得点で決定しています。契約締結は令和7年12月4日、令和8年3月までに引継ぎを行い、同年4月1日に業務開始の予定です。

水道インフラの老朽化が進む中、民間のノウハウを生かした包括委託により、維持管理コストの抑制と設備更新の計画的な実施がどこまで実現できるかが、今後の注目点となります。

source: PR TIMES

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