2025年11月12日、岡山大学は津島キャンパス本部棟で令和7年度の第2回「部局長等セッション」を実施しました。テーマは「ERM(enterprise risk management:全学的リスクマネジメント)について理解しよう」。役員執行部と各部局長を対象にした研修で、講師はニュートン・コンサルティング株式会社の勝俣良介氏が務め、組織横断のリスク管理の要点と、リスクアセスメント(リスクの特定・評価・対応を体系的に進める手法)の重要性を学びました。
ERMは部門ごとの部分最適を超えて全体最適を図る枠組みです。研修では、目標設定→リスク特定→評価→対応→モニタリングという一連の流れを確認し、発生確率と影響度という2軸で優先度を数値化する考え方を整理しました。次年度の目標や計画策定に活用できる知見として、評価の根拠を数値で示すことで意思決定を迅速化し、リソース配分の透明性を高める意義が共有されました。
教育・研究・医療・財務・情報セキュリティ・災害対応など多岐にわたるリスクを全学で俯瞰し、学長や理事を含む経営層と部局長の間で共通認識を形成することが焦点とされました。組織目標の達成に向け、ERMの手法を運営プロセスへ組み込む重要性が確認されています。
今後は、全学方針と部局ごとのリスク登録簿の整合、評価結果の予算・人員配分への反映、定期レビューと訓練の実施が鍵になります。数値に基づく可視化とPDCAの定着により、環境変化が速い中でも説明責任と機動的な意思決定の両立が期待されます。
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source: PR TIMES
