兵庫県川西市は、花屋敷1丁目24に設置されているナイチンゲール像が岡山県へ移転するのに伴い、2025年12月13日(土)午前11時から30分間、お別れセレモニーを実施します。像は世界に2体しかないとされる貴重なもので、川西市民や看護関係者に親しまれてきました。
ナイチンゲール像は、土地所有者が日本赤十字病院で療養していた際、看護師の献身的な看護に感銘を受け、1936年8月13日に建立したものです。ロンドン・聖トーマス病院ナイチンゲール看護学校入口の像を原型にしたとされ、約90年近くこの地で「奉仕と博愛」の象徴として存在してきました。従来は毎年5月の「看護の日」にあわせて生誕祭が開かれ、多くの看護学生が誓いを新たにする場となっていました。
今回の移転は所有者からの申し出によるもので、越田謙治郎市長は「やむを得ないが残念」としつつ、長年にわたり市民や医療従事者にとって欠かせない存在だったことへの感謝を述べています。セレモニーでは市長あいさつや日赤奉仕団会長あいさつ、献花などが行われる予定です。
像の新たな設置場所や公開方法の詳細は今後、受け入れ先の岡山県側で検討されるとみられます。川西市としては、歴史的経緯や写真などを通じて、地域に根付いた看護の精神を今後も伝え続けることが課題となりそうです。
【イベント情報】
ナイチンゲール像お別れセレモニー
場所 ナイチンゲール像前(川西市花屋敷1丁目24)
日時 2025年12月13日(土)11:00~11:30
source: PR TIMES
