愛媛県伊予市は、15年以上続けてきた中学生の米国オレゴン州セーラム市・カイザー市への海外派遣事業を継続するため、ふるさと納税型の「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」に挑戦しています。円安と航空運賃高騰により、従来予算では渡航費の確保が難しくなっており、全国からインターネットを通じて寄付を募り、事業継続を目指します。

同事業は、市内中学生を対象に、アメリカでのホームステイや学校訪問、消防署見学などを実施し、異文化交流を通じて国際感覚や自立心を育ててきました。参加生徒からは、現地で見知らぬ人から25ドルの支援を受けた経験や、消防士の防火服の重さを体感したことで、市民を守る仕事への尊敬が深まったといった具体的なエピソードが寄せられています。こうした体験が、将来再び現地に戻り学びたいという進路意識にもつながっていると市は見ています。

伊予市とカイザー市の間では、姉妹都市連携の構想も進んでおり、この派遣事業は両市の交流を一層深める役割も担います。GCFは居住地にかかわらず寄付が可能で、税控除の対象となります(住民票登録地への寄付は返礼品なし)。今後、目標金額の達成状況や為替動向により派遣人数や内容が調整される可能性もありますが、市は「次世代の国際人」を育てる機会を維持したい考えです。

【プロジェクト情報】

伊予市中学生アメリカ派遣事業ガバメントクラウドファンディング

寄付受付サイト ふるさとチョイスGCF内「プロジェクトNo.4885」

source: PR TIMES

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