森バジルさんの長編ミステリ『探偵小石は恋しない』(小学館刊)が、会員制読書クラブ「MRC(メフィストリーダーズクラブ)」による読者投票企画「MRC大賞2025」で第1位を獲得しました。対象作の中から読者の投票によって1位が決定する賞で、2022年の夕木春央『方舟』、2023年の京極夏彦『鵺の碑』、2024年の青崎有吾『地雷グリコ』などに続く受賞となります。刊行日は2025年9月18日、価格は1870円(税込)、ページ数は328ページです。
MRCは講談社が2021年に開設した会員制クラブで、会報誌「メフィスト」の発行やオンラインイベントを通じてミステリ読者を組織化しており、そこでの人気1位という結果は、コアな読者層から強い支持を得たことを意味します。『探偵小石は恋しない』は、依頼の「9割9分」が浮気・不倫調査という小石探偵事務所を舞台に、色恋沙汰の調査を「病的に得意」とする探偵・小石と相談員・蓮杖のバディが、恋愛トラブルの裏で進行する重大事件に巻き込まれる物語です。恋愛小説の顔と、本格推理小説の顔を併せ持つ構造が特徴で、多数の書店員や作家、評論家らが「驚愕の真相」「ネタバレ厳禁」とコメントを寄せています。
小学館は特設サイトで、冒頭50ページの試し読み、著名人8人の推薦コメント、全国200人以上の書店員による感想、さらには主人公・小石の「偏愛ミステリ」を紹介するコーナーを公開し、話題を継続的に拡散しています。また、表に探偵・小石、裏に蓮杖をあしらった期間限定のリバーシブルカバー仕様や、一部書店での購入特典ショートストーリーペーパー(全3種)といった施策で、既存ミステリ読者だけでなく新規層の取り込みも図っています。
今後は、歴代受賞作が多く映像化・シリーズ化されている流れを考えると、本作についても続編刊行や映像展開を期待する声が一層高まるとみられます。一方で、「事前情報なしで読んでほしい」という作品の性質上、広告表現や口コミがどこまで核心に触れずに魅力を伝えられるかが、ロングセラー化の鍵となりそうです。
【書籍情報】
探偵小石は恋しない
著者 森バジル
定価 1870円(税込)
発売日 2025年9月18日
発行 小学館
【関連情報:特設サイト・PV】
『探偵小石は恋しない』特設サイト
https://www.shogakukan.co.jp/pr/tanteikoishi
スペシャルPV
source: PR TIMES
