製薬企業や研究機関向けに、液体窒素レベルの極低温下でも印字が消えないUVレーザー式マーキング装置「ZY-D200」の全国販売が10月から始まりました。1本あたり約2秒で印字でき、インクやラベルを使わないため、ラベル剥がれや印字消失といった従来の課題をまとめて解消するのが特徴です。

研究・医療現場では、試料チューブやスライドガラスにラベルを貼って管理する方法が一般的ですが、液体窒素(約マイナス196度)などの極低温環境ではラベルが剥がれやすく、サンプルの取り違えリスクが指摘されてきました。「ZY-D200」は355nm波長・3W出力のUVレーザーでプラスチックやガラス表面を直接刻印する非接触方式を採用し、印字が半永久的に消えにくい点が特長です。

対象は15mL・50mL遠心管、クライオチューブ、スライドガラス、包埋カセットなどで、アダプターを交換するだけで1台で複数形状に対応します。Excelデータを一括インポートし、AIとCCDカメラがサンプル形状と印字位置を自動認識するため、QRコードや文字列を効率よく自動印字できます。キーボードからの手動入力にも対応し、少量ロットでも利用しやすい設計です。

インクやラベルなどの消耗品が不要なため、ランニングコスト低減や作業時間の短縮効果が期待されます。導入企業の拡大により、検体管理やトレーサビリティ(追跡可能性)の高度化がどこまで進むかが今後の注目点となります。

【製品情報】

レーザーマーカー ZY-D200 UVレーザー式マーキングシステム

印字対象:15mL/50mL遠心管、クライオチューブ、スライドガラス、包埋カセット等

印字速度:約2秒/個(最大処理速度)

入力方式:Excel一括インポートまたは手動入力

波長:355nm UVレーザー(3W)

source: PR TIMES

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