生成AI・ロボットの社会実装を掲げるスタートアップ、株式会社Jizai(東京都文京区)は、創業ラウンドで複数の個人投資家などから資金調達を実施しました。調達額や出資比率は非公表ですが、LayerXの福島良典氏、KSK Angel Fundの本田圭佑氏、東京大学大学院の松尾豊教授ら、AI・スタートアップ分野の著名な個人投資家が参加しています。
Jizaiは2024年6月設立の未上場企業で、生成AIやAIロボットといった先端技術を「現場で使える形」にすることを目的に事業を展開します。具体的には、企業向けの業務効率化サービスなどを提供するAI DX・AI SaaSと、汎用AIロボットなどのAIハードウェア事業の二本柱で、国内外の人手不足や高齢化といった社会課題の解決を狙います。AI DXとはAIを活用したデジタルトランスフォーメーション(業務やビジネスモデルの変革)を指し、国内では多くの企業が導入を模索している分野です。
今回の創業ラウンドには、起業家や投資家として実績のある人物に加え、スタートアップ支援を行うTHE GROWTHの共同創業者らも参加しました。資金は、AIエージェントの研究開発やロボット開発の体制強化、人材採用に充てるとみられますが、具体的な使途の割合は明らかにされていません。
今後は、AIエージェントによるホワイトカラー業務の自動化や、汎用AIロボットの実証実験を通じて、どこまで既存産業の生産性を高められるかが焦点となります。資金と支援ネットワークを背景に、JizaiがAI時代の「応用AI企業」としてどこまで事業を拡大できるか、来年以降のプロダクト発表や提携動向が注目されます。
【企業情報】
株式会社Jizai
所在地 東京都文京区向丘2-3-10 東大前HiRAKU GATE
設立 2024年6月
事業内容 生成AI・ロボット等の先端技術サービスの企画・開発・提供
コーポレートサイト http://jizai.ai/
source: PR TIMES
