福岡大学病院(福岡市)は11月1日、腹部に開ける穴を従来の4か所から1か所に減らす「単孔(ワンポート)ロボット支援手術」を導入し運用を開始しました。導入機は全国で17台で、九州では沖縄県の1台に続き同院が導入し、九州本土では初としています。

同院は2015年から手術支援ロボット「ダビンチ」を用いたがん治療を消化器外科、泌尿器外科、呼吸器外科、婦人科などで実施し、2020年に最先端ロボット手術センターを新設しました。導入から10年でロボットは4機種5台に増え、年間症例数は約700例としています。単孔手術は1つの小さな切開から多関節アームで体内操作を行うため、傷が小さく術後回復やQOL(生活の質)向上が期待される一方、技術難易度や適応制限、コストが課題です。今後は執刀医育成の拡充と安全性確保を進め、低侵襲手術の普及につなげる方針です。

【記者発表情報】

日時:12月22日(月)11:00(受付10:30)

会場:福岡大学病院 福大メディカルホール(福岡市城南区七隈7-45-1)

source: PR TIMES

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